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一つの医療機関ですべてを診てもらえない

病院が機能分化しているということは、メニュー表で言えば単品が増えたということになります。
つまり、急性期なら急性期医療だけ、慢性期は慢性期医療だけということです。
いわゆるフルコースである、一つの病院ですべてが解決する時代は終わりました。
急性期の病院に入院したついでに、ほかの慢性期の病気も診てもらうということはできなくなっているのが現状です。
これが、顕著なのは、包括支払い制度といって、この病気で入院すると一日の入院費用がいくらと決められ、検査や薬代、注射代や画像診断代もこの中に含まれるというもので、これを導入している病院です。
パック料金のようなもので、病名ごとに一日の医療費が決まっていて、入院した時点で退院までのスケージュールも決まっています。
包括性なので、パックの中で必要がないので、実施されなかったものがあったとしても同じ報酬です。
そうであれば、検査も最小限にすませてしまったほうが経営的には有利になります。
これは、無駄な医療費を削減するために採用された制度になります。
このほうが明朗会計でいいという患者さんももちろんいますが、パック料金だと寄り道は許されません。
たとえば、糖尿病で入院して、胃潰瘍があったとしても、包括支払い制度による入院期間中は、ほかの検査や治療をしてくれないので、退院して改めて、今度は胃潰瘍という名目で入院しなおすことになるので注意が必要です。

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